経営理念を浸透させ組織文化を創り上げる

B!

経営理念というと、何か大きなもので、どうしても近づきにくいようなもの、と思ってしまいがちです。

一般の人からすると、あまりなじみがないものであったり、自分とは直接関係がないものと考えたりするのでしょう。

おそらく会社に経営理念があったとしても、

社員の人たちは、その中身を教えてもらったり、存在を知らされていたりすることがなかったので、そのように感じるのでしょう。

 

大企業の企業理念

しかし、経営理念は会社を設立したときの代表者の思いであり、

どちらかというと平易な言葉を使い、社員の皆さんが理解しやすいようにしています。

 

大企業の経営理念には難しいことは書いておらず、創業者のこうありたいという夢であったり、

こうしていきたいという目標あるいは目的であったりした内容が、非常にわかりやすく書かれているのです。

 

大企業で働く社員の人たちは、そうした理念を理解し、日頃仕事に集中します。

研修でしっかり教えられます。

 

中には大企業で働く社員であっても、企業理念を理解しない人もいるでしょう。

あるいは、研修で教えてもらったのに、すっかり忘れてしまい、思い出そうとしない人もいるでしょう。

 

会社の中には、このように様々な人が一緒に働いています。

それでも会社は日々活動しておりますので、経営理念と会社とはあまり関係がない、と感じる人がいてもおかしくありません。

 

中小企業における経営理念

ただ、中小企業にあっては、経営理念をあまり明示していなかったり、入社した社員に知らしめていなかったりして、

ほとんどの社員は経営理念があること自体知らないかもしれません。

 

また、経営者の頭の中だけに留めておいて、社員に知らしめていない会社もあるかもしれません。

会社はそれでも活動し、順調に進んでいるのです。

 

もちろん、中には朝礼で企業理念を読み上げたり、事務所の壁に貼って知らしめたりする会社もあるでしょう。

 

そのような会社では、経営理念が浸透しているかもしれませんが、日々そのような活動をしていない会社ではなかなか浸透しません。

 

中小企業では、どちらかというと定年まで働く人よりも、転職する人のほうが多く、人によって経営理念がなじまない人もおります。

 

更に、大企業のように教育を施し、理解してもらうという方法もありますが、中小企業では、そうしたノウハウもなく、また教育を担当する人もおりません。

 

中小企業での経営理念の浸透

中小企業において、経営理念を浸透させるには、社員自らが考え、自身の考えにもとづいて動くよう彼らを導く必要があります。

創業者の考えを理解し、自分立場の仕事にどのように入れ込むのか、社員それぞれが考えます。

 

そのためには、上記でお話しましたように、経営理念を朝礼で読み上げたり、壁に貼り付けたりする方法もあります。

しかし、それだけでは十分とは言えません。

 

それぞれの部署で、自分たちの部署の仕事の中で、どのようにして経営理念を反映させるかということについて、話し合いを持ち、結論を出してもらいます。

 

そしてその結論を実践してもらうのです。

自分たちで決めた自分たちの結論ですので、途中放棄はしにくいでしょう。

 

前向きな人であれば、自分たちが決めたことを実践する責任を感じるはずです。

そのようにして実践し、結果が出たら改めて評価することです。

何かしらの形で結果に報いると、社員の人たちは、励みになります。

 

このように自ら努力して、経営理念を仕事に反映させることを考えながら進めることで、一つの文化ができてきます。

 

そして、部署内で話し合いをした結果を実践することにより、部署あるいはチームとしてのまとまりも出て、コミュニケーションもとれるようになります。

 

社員の人たちは、それぞれ考え方も異なりますので、コミュニケーションは部署内にあって、欠かせません。

 

そのような意味でも、話し合いで何かをまとめるようにすることで、コミュニケーションの文化が作り上げられるのです。

 

経営理念については、弊社ブログ『社員の能力を最大化させる経営理念の浸透』をご参照ください。

 

まとめ

経営理念は社員にとって、直接関係なく遠いもの、という感覚があります。

何かしらの仕組みを作り、社員の人たちにこの経営理念が馴染んでいくようにします。

できれば、部署内で話し合いをもち、日々の業務にどのように取り入れるか議論し、結論を実践してもらうようにするのです。

そうすることで次第に社内に浸透していきます。

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