社員と価値観を共有し距離を縮める

会社で働いている社員の人たちは、日々自分の仕事をこなしておりますが、実際のところ、日々の仕事だけで精一杯といったところです。

会社の理念や方向性を、考えながら業務を進めるというよりも、目の前の仕事に力を注ぎ、他のことにはあまり目がいかないようにします。

そうしないと、日々の仕事で時間に余裕がなく、他のことに目を奪われてしまうと、自分の仕事が疎かになり、結果的に上司から叱られてしまうからです。

 

仕事に対する姿勢

もちろん職場で働く皆さんがそうであるというわけではありません。

 

会社の理念や方針を理解した上で、最適な仕事の進め方をしている人もおります。

そのような人は仕事にも余裕があり、自分なりに工夫して業務量を減らす努力をしているのです。

 

とはいえ、仕事に対して受身的で、与えられた仕事を処理しているだけ、

そして少し仕事が増えると、処理する時間もそれに合わせて遅くなる、という社員は意外に多いのではないでしょうか。

 

これはある意味仕方がないことです。会社で働く目的も人によって異なります。

 

多くの人は生活の糧を得るためという考えのもとに働いているでしょう。

もちろん、向上心を持って早く仕事覚え、上位の職位に昇進したいと思っている人もいると思います。

 

でも多くの人は、あまり深く考えず、生活の中の一つとして仕事があると思っているのかもしれません。

 

とはいえ、それだけでは、この会社で働く意味はなく、他の会社でもよいということになってしまいます。

 

社員のベクトルを合わせる

そうなってしまうと、社員をまとめることは難しくなります。

会社でいざ何かしようとしても、動きが遅く、商機を逃したり、業界で取り残されたりしてしまいます。

 

そのためには、社員のベクトルを合わせることが必要です。

社員の人たちのベクトルを合わせ、目的をひとつにすることで、組織としての力が発揮できます。

 

具体的な方法としては、成功した社員の事例などを、社内で共有することなども考えられます。

該当する社員だけでなく、他の社員もその事例を参考に自分も会社に貢献したいと考え、結果が社内で共有されると励みになるでしょう。

 

もちろん、すぐには結果が出るわけではありません。

最初のうちは、社員の人たちも関心を示さないかもしれません。あるいは否定的に見てしまうかもしれません。

繰り返すことが大切です。そうした見方も次第に変化するでしょう。

 

社員の考え方に少しずつ変化が生じることにより、組織力が少しずつ高まっていきます。

 

また、成功事例だけでなく、成功に導いた考え方や価値観などが、根底に流れているということも共有することで、

さらに社員同士そして会社との距離も短くなってきます。

 

社員のベクトルを合わせることについて、弊社ブログ『中小企業が会社目標と社員のベクトルを合わせる』をご参照ください。

 

様々な社員への対応

ただ一方で、会社の活動に対して批判する人たちが存在します。

自分が評価されないために、会社が構築した仕組みに対し、批判的になってしまう人たちです。

 

かつては、自分たちが成果を出して、会社に貢献したが、最近は鳴かず飛ばずで、業績も伸びていない、

と仕事の結果がでないことを、会社のせいにしてしまうのです。

 

そうした人たちは、会社が変化していくことに対して否定的です。

彼らの声が大きくなっていくと、会社が進めようとしていることが、逆にマイナスになってしまうことがありますの。

批判的な声が大きくなる前に対処したいところです。

 

会社が何かを実施するときは、できるだけ全員に行き渡るようにし、客観的で公平性のある対応にしていく必要があります。

 

ただ、組織の中には、成果を出せずにいる社員もおります。

そのような人たちをそのままにしておくと、やはり会社の方針や進め方に対して批判的になって、組織の足を引っ張るようになってしまいます。

 

社員との価値観共有のため実施すべきこと

会社を成長させていくためには、なにかしらの対応をする必要があります。

言い尽くされておりますが、やはり社員に対する教育なのです。

 

ただ教育をしたからといって、直ちに成果を出せる、というわけではありません。それなりの時間がかかります。

 

しかし、時間がかかっている間に本人は更に内向きになってしまい、精神的にも参ってしまうことがあるかもしれません。

そうなるとせっかく教育してもその成果がでません。

 

そうならないために、環境を変えてみたり、仕事の与え方も変えてみたりしてみます。

例えば、部署内で職務内容を変更するとか、支店や分室があるのであれば、そちらに異動させるとかなどが考えられます。

その社員の視点を変えることにより、仕事に対して成果を出せるようになるかもしれません。

 

そして、その成果を他の部署の社員と共有することで、その社員にとっても自信となり、業務に対して自ら率先して動くようになるでしょう。

 

このように地道に社員に金銭以外での施しをすることで、社員の会社に対する意識も変わり、会社の方に目を向けるようになり、社員との距離も縮まるのです。

 

まとめ

社員の人たちは、それぞれ独自の思いで仕事をしています。いざ会社が新しいことを始めようと号令をかけても動きません。

そのためには、社員の考え方を統一するようベクトルを合わせることになります。

やはり教育を実施することになりますが、個々人ベースで対応します。部署異動など環境を変えることでまた考え方に変化も生じます。

電子小冊子「小さな会社の社員の育成」プレゼント
employee-training

中小企業の経営者の皆様!

社員に対する育成でお困りではありませんか?

人手も経費もかけることができない企業では、社員の育成まで手が回りません。それでも、社員の育成は必要です。

本冊子は現場の社員の育成に関して分かり易い内容で説明しております。

電子小冊子「小さな会社の社員の育成」をプレゼントしまので、今後の活動の一助としていただければと思います。

以下のボタンから入手してください。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事