メンタル不調者への適切な対応で組織力を維持する

以前から、会社内でうつ病などのメンタルの病にかかる人が、増えてきているといわております。

これはメンタルの病にかかりやすい人が増えているということなのかもしれません。

行政も、ストレスチェックを企業に実施させるなど、それなりの対応策を講じております。

もちろん、メンタルの不調は昔からありましたが、これほど注目されるようになったのは、ここ20年ほどのことでしょうか。

 

うつ病にかかる原因

仕事が複雑になり、社員の人たちに任される仕事の量も多くなり、精神的なバランスが崩れ、メンタルの不調になってしまいます。

しかし、ある意味やむを得ないのかもしれません。

 

一般的にうつ病になる原因として、上司からのハラスメントなどのような職場の人間関係や、多すぎる残業時間などが挙げられます。

 

ほかにも、会社とは直接関係ないところで、個人的な金銭関係のように、個人に起因するような理由で発症することもあるようです。

 

しかし、会社としては、メンタルの病で会社を休む人が増えたら、それはそれで大変です。

残された人たちが休む人の仕事のカバーをしなければなりません。

しかも長期で療養となると、一時的に人を手当てしなければなりません。

 

とはいえ、事前に何かしらの手を打ったとしても、限界はあります。

うつ病などは、何かしらのサインが出てくるようですので、それを見逃さず、未然に防ぐことができれば、それに越したことはありません。

 

社員のメンタル不調について、弊社ブログ『社員のメンタル不調を未然に防ぎ組織を維持する』をご参照ください。

 

社員がうつ病にかかった場合の部署内の対応

それでは、いざ社内にうつ病などの、メンタルの病が発症する人がいたら、会社としてどう対応したらよいでしょうか。

 

どれくらいの期間、休業するのかはっきりわかりませんが、ある程度の期間を想定しておく必要があります。

医師の診断書はあまり長い期間を記載しませんので、診断書を鵜呑みにするわけにはいきません。

 

そして、該当者が所属する部署では、その人が欠員となってしまいますので、その対応が先決になります。

 

いきなり欠員補充というわけにはいきません。

病状もまだはっきりしませんので、想定される休職期間も想定できていません。

 

当面、部署内で残った社員の人たちが、自分たちで対応できる部分を引き受け、なんとか漏れがないように進めます。

 

その間に復帰できればよいのですが、そのようになるとは限りません。

 

ある程度様子を見て、長期離脱が予想されるのでしたら、その時点で欠員補充を実施してもよいかもしれません。

ほかの部署から一時的に充当するとか、部署内の人に欠員対象者の仕事をしてもらい、その新たな欠員部分を外部から補うなども考えられます。

 

さらに、部署内で休職者の業務をいくつかの業務に分け、急ぎの業務を複数の人たちでそカバーするなど、大きな変動を要する対応となります。

会社の業務に影響が生じないよう努力するのです。

 

うつ病にかかった社員への対応

次に行うことは、休職する社員その人への対応です。

各企業とも、うつ病を含む病気などで、休職した人への対応については、就業規則にある程度は記載していると思います。

 

しかし、事細かに記載されているわけではないので、ケースバイケースで対応を検討することになります。

 

大切なことは、病状が改善しているのかどうかを、確認することになります。

本人と会って状況を聞いたり、もし可能であれば、主治医の先生に状況を確認したりして、回復度合いを理解し、次の対応を計画するようにします。

 

ある程度短期で済むのであれば、その者の所属する部署では現状の人員で頑張ってもらうことも可能でしょう。

 

しかし長期に及ぶのであれば、他の人に欠員した人の仕事に対するお手伝いしてもらうことになります。

短期的な増員や、他部署からの異動など何かしらの対応が必要となります。

 

そうした対応策を検討するうえで大切なことは、その部署の業績が落ちないようにすることです。

誰しもうつ病などにかかりたくないでしょうし、部署内でも誰もかかるとは思っていないでしょう。

 

しかし、不幸にもそのような事態が生じることもあり得るわけで、一旦生じたたら、間髪を入れず、すぐに対処できるようにしておくことです。

 

社員がうつ病から回復した後の対応

その次に行うことは、うつ病の社員が復帰する時点で、どのようにしていくかを検討することです。

 

リハビリ出社などいろいろな手段があります。

しかし大切なことは、メンタルの不調に陥った原因がどこにあったのかを、見極めたうえで進めることです。

 

所属長によるパワハラなど、部署内での対人関係であれば、同じ部署に復帰しても、再発する可能性は高くなります。

 

その場合は、他の部署への配置転換を行うことがよいでしょう。

うつ病にかかる原因が、業務多忙によるものであれば、業務量の軽減や部署内のほかの軽作業的な業務に就かせるなどの対応が考えられます。

 

このように長期的に計画していくことで、組織力を落とさず、また社員を減らすことなく対応していくことができるのです。

 

まとめ

うつ病などのメンタルの疾患は、いくつか原因がありますが、

対象者が出てから対応すると時間がかかってしまい、本人が所属する部署でも業務に支障をきたします。

対応の仕方を事前に準備します。

所属している部署への人的サポートや療養中および復帰時の対応など、事前に用意しておくことで、会社全体の業務が滞らないようにするのです。

電子小冊子「小さな会社の社員の育成」プレゼント
employee-training

中小企業の経営者の皆様!

社員に対する育成でお困りではありませんか?

人手も経費もかけることができない企業では、社員の育成まで手が回りません。それでも、社員の育成は必要です。

本冊子は現場の社員の育成に関して分かり易い内容で説明しております。

電子小冊子「小さな会社の社員の育成」をプレゼントしまので、今後の活動の一助としていただければと思います。

以下のボタンから入手してください。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事