コンプライアンスに対する社員の理解を深める

コンプライアンスは、一般に法令遵守と訳されます。

企業で働く社員にあっては、法律を守ることはもちろんですが、会社の規則やルール等を守ることも含まれます。

コンプライアンスという言葉が、世に出て脚光を浴びるようになって、それなりの時間が経っております。

したがって、コンプライアンスが、社会に浸透しているように思われます。

 

全社的に取り組むコンプライアンス

それでも、企業の不祥事は絶えません。一体なぜでしょうか。

 

企業もそれなりの教育を施しておりますし、マスコミでも取り上げ、国民は理解していると思われます。

 

ところで、一般に、会社で働く社員の人たちは、普段黙々と仕事をこなしており、なにげなく自分たちのペースで仕事をしているように見えます。

 

順調に仕事がはかどり、何も問題がないように思われます。

 

しかしながら、場合によって、難しい問題に直面し、立ち止まってしまうこともあるでしょう。

それでも、その問題に適切に対処し、問題を片付けて前に進めます。

その際、社員の人たちは、規則やルール、そして法律を守った上でその問題に対応しているのです。

 

経験の浅い若手の社員が、規則やルールを逸脱しそうな場合、事前に上司や先輩社員がそれを止めるようにします。

 

そして、その社員に注意することで、社員はそれがコンプライアンスに反するということが分かるようになります。

 

一般的に会社ではコンプライアンス研修などを積極的に導入し、社員にコンプライアンスに対する理解を促しております。

 

研修については、弊社ブログ『研修の成果が出るようにするための取組』をご参照ください。

 

コンプライアンスに対する理解および心構え

もちろん、明らかにコンプライアンス違反になりそうなことはしません。

 

しかし、若手の社員の中には、自分では判断がつかないケースもあるでしょう。

それを勝手に行うと不正な行為に至ってしまうこともあるのです。

 

就業規則など規程集にそうした禁止事項が記載されていると思います。

 

しかし、社員の人たちは、就業規則等を読んで、それを理解して活動しているかというと、必ずしもそうではありません。

 

一般的に就業規則はあまり読まれることはありません。

なぜなら、表現が難しく記載されており、読みにくいということで敬遠されがちです。

なにより、最初のページから読もうという気になりません。

 

そこで、上司や先輩社員の指導が若手社員には必要になってくるのです。

 

先輩社員は過去に自分が当時の先輩に教わったように後輩を指導します。

ただし、それができるのは、その先輩が、かつて教わった内容をしっかりと理解し、自分のものとしているからできるのです。

 

先輩社員がかつて教わったことをしっかりと自分のものにしないと、後輩へ教えることができません。

 

しかも、その先輩が規則違反のようなことしてしまい、それを若手の後輩社員が身近なところで見てしまうと、

コンプライアンス違反は、多少見逃されるものであると間違った解釈をしてしまうかもしれません。

 

そうなると、表面に出てこないだけで、次第にルール違反が積み重なっていくことになります。

そして、それらが表面に出るころには、社内にルール違反が蔓延していることになってしまいます。

 

この時点で会社が立て直しを図るのは大変です。時間も労力もコストもかかります。

 

やはり、コンプライアンスの浸透には、現場の管理職の指導が大切になってきます。

目的意識をもって、業務に接し、何かしらの異常を感じたときに不正があったかどうかを判断します。

 

不正があったと感じたときに、上司に報告するとともに、

状況を調査し、その結果を、上司を通じて会社に報告します。

このように、原則に基づいた行動をすることで、

部下はそれを見て、不正があった場合の対応や、不正の温床となりそうなところを理解していきます。

 

さらに、なぜ正しく行動しなければいけないのかを納得するのです。

こうすることで、次の世代に伝えることができ、会社に文化として定着していきます。

 

かなり長い時間がかかりますが、一つひとつの積み重ねが大切です。

 

まとめ

最近では各企業がコンプライアンス研修に力をいれておりますが、それでも企業による不祥事がなくなることはありません。

管理者の指導のもとに心構えをしっかりとすること、そして内部での取り組み体制の構築も必要となります。

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