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社員の人たちは、それぞれ自分の思いをもって職場で働いています。

新しく入社した社員であれば、早く仕事に慣れ、会社の一員として貢献したいという思いを抱いているかもしれません。

また、古参の社員であれば、昔はよかった、今の仕事はつまらない、と思っているかもしれません。

 

このように社員は、それぞれいろいろなことを考えながら仕事に取り組んでいます。

ですので、社員の人たちは、必ずしも社長が思ったとおりに行動しているとは限りません。

むしろ「上からの指示」は面倒だと思いながら仕事をしているのかもしれませんし、他の仕事があるので、後回しにしようと考えているのかもしれません。

昔から言われていますが、社員の胸の内はだれにもわからないものなのです。

 

 

経営者と社員との思いはそれぞれ異なるのが常です。

したがって、なんで会社の思いが社員に伝わらないのかと嘆く前に、世の中はこのようなものだと理解した上で対応を考え、会社を運営していく必要があります。

 

そして、会社の目標を達成するためには、会社の理念を社内に浸透させ、目的に向かって行動してもらう必要があります。

そのために社員の気持ちを一つにまとめなければなりません。

 

そのような観点からも社員との距離を縮めることは大切なことです。また、別の点でも社員との距離を縮めることは必要です。

たとえば、社員の気持ちが会社から離れてしまうと、離職するリスクがあります。特に若くて能力のある社員が離職してしまうと会社にとって大きな損失となります。

 

( なお、社員の退職に関しては、『社員の退職防止について』のページを別途ご用意しましたのでご参考までにご案内します。)

 

ではどのようにすれば、社員との距離が縮まるのでしょうか。

やはり、研修が中心となるのでしょうか。

もちろん、研修は必要なことです。研修計画を立て、定期的に社員を教育する仕組みを作ることで、社員の意識がまとまっていきます。

 

大きな規模の会社であれば、コスト的にも人的にも可能でしょう。ですが社員数が少なく、資金面でも厳しい中小企業では、そうしたことは難しいでしょう。

やはり、経営者が自分の言葉で直接社員に語り掛けることが大切です。

一度だけではなく、何度も何度も語ります。きわめてアナログ的ですが、昔から行われていることが今でも生きているということなのです。

 

会社の理念やこれから実施しようとしていることを、会社のサーバーにアップしたところで、だれも見ることはありません。

日々の仕事で忙しく、サーバーにアップしていることさえ覚えていないことでしょう。

また、理念などを印刷したものを配布するということもありますが、一定の効果はあるかもしれません。

しかし多くの社員は印刷に使う経費がもったいないと言って、批判の対象にしてしまうのです。

 

大企業であれば、意味をなすこのようなやり方も、中小企業ではうまくいかないことが多いのです。

 

また、社員の人たちが何を考えているのかを知ることも大切です。

つまり現実がどうなっているのかが分かるということです。

会社の計画を進めていくのは、現場の社員の人たちです。この人たちの考えていることを理解した上で、気持ちを会社に向かわせるような方策を打ち立てることが大切なのです。

その上で経営計画を実施しなければなりません。

とはいっても、どのようにするのか難しいところです。

各部署の部門長から話を聞くにしても、本当のところは部門長にも上がってこないでしょう。

 

この場合、やはり直接社員から話を聞けるような機会を持つようにすることです。とはいえ、経営者と直接話をするのをためらう社員も多くおります。

 

それを、そのような場で意見がないから、問題がないと考えるのは早計です。

会社と直接話をすることにためらう人の方が、会社に対する思いが強かったりするのです。

そして、一旦会社が自分の意見を受け入れたと感じたら、自分の存在意義を実感し、会社の目標に向かって努力するのです。

 

このようにできるだけ多くの人から話を聞ける機会を作るようにして、社員の思いを聞き取り、それを実践することで、社員との距離感がかなり縮まります。

ここまでたどり着けたら、だいぶ会社の思いも伝わるでしょう。

そして、会社の目標の達成に近づくのです。

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