
セクハラという言葉が世に定着して、だいぶ時間が経ちます。
問題が表面化するのは、会社内部での被害です。企業としても時間をかけてセクハラ被害を減らしてきているのでしょう。
減ってきているとはいえ、まだ引き続き発生しております。
セクハラは企業にとっても大きな問題です。
減少傾向にあるとはいえ、企業規模の大小にかかわらず存在する問題であり、大きなリスクです。
時代背景もあり、近年大きな問題としてメディアでも取り上げられるようになりました。
そうした影響もあり、徐々に被害は減っていると思われます。
企業が行うセクハラに関する対策が十分にいきわたっているからなのでしょう。
研修をしたり、事例が生じた場合の対応を行ったりなど、企業側にもかなりのコストを要して対策を講じております。
それでもセクハラが発生する可能性はゼロにはならないわけです。
したがって、企業としては研修を行い、社員に啓蒙し続けるなど、継続してコストをかけていく必要があるのです。
このように会社は営業に関わらない分野での負のコストも抱えているのです。
セクハラを起こす側はどちらかというと、年配の方のセクハラが多いようです。年配の人は管理職であることが多く、立場を利用してセクハラに及んでしまうという事例も多くあります。
また、セクハラ的な発言についても、昔からのクセでセクハラ的な言葉を発してしまうという人もおります。
このような人たちは自分が若い時代の感覚で余計な一言が相手にセクハラ的な言葉をかけてしまうということを頭では理解しています。
体に染みついていないので、ついセクハラ的なことを言ってしまうのです。
そして、以前は圧倒的に男性社員から女性社員へのセクハラが多かったのですが、近年逆もあったり、同性同士のセクハラもあったりなど、現在ではかなり複雑になっております。
前述しましたように企業ではセクハラに関する研修は多く実施していると思います。
参加者は研修でその内容を理解し、職場で実践していることでしょう。
それでも思わず不要な一言を発してしまう人はおります。
昔は軽微なセクハラ的な言葉も多めに見られるような風潮でありましたが、年々厳しくなってきております。
さらに、企業イメージにも影響しますので、会社としても日頃から対応できるように十分な準備をしておくことが大切なのでしょう。
セクハラ関連では、大きな問題が生じないようにすることも大切ですが、同時に軽微なセクハラも後々大きくなる可能性があります。
軽微なものにも目を向け、対応していくことが大切です。
会社の中で言葉を通じて人間関係がこじれていくこともあります。発する言葉を選びながら対人関係を保っていくことになるのでしょうか。
こうしたことは、日頃の訓練により抑制できます。しかし、どうしても人と人との間に距離感が生じてしまいます。
大切なことはどうすれば距離感を保つことなく、良好な人間関係を築き継続していくことができるかということです。
人によって、ちょっとしたことですぐ傷ついてしまう人もおります。
このような人は繊細なので、軽い言葉でも聞き流すということはできません。
でも、やり方によっては、少しずつ聞き流すことができるようになります。もちろん見極めが大切ですので、注意深く対応することは大切です。
つまり、失言を発する人だけでなく、失言をすべて自分のこととして捉えてしまう人双方に対する対処が必要になってくるのです。
ちょっとした失言に対して、目くじらを立ててしまう環境の中では、雰囲気がギスギスしてしまい。その中で働いている人たちは精神的に疲れてしまいます。
要は多少の失言があっても、大目に見るような雰囲気を作り、部署内の社員が本来業務に集中できるようにすることが大切です。
そのためには、現場の管理者に任せっきりにしておくのではなく、会社も雰囲気を作るなど、間接的に関与し、管理者の負担を軽減します。
やはり、何かあってから対応するのではなく、日頃か準備し気を付けておくようにしておくことが必要なのでしょう。